引板(ひた)
心の澄むものは、秋は山田の庵(いを)毎に、鹿驚(おど)かすてふ引板(ひた)の聲、衣(ころも)しで打つ槌(つち)の音(梁塵秘抄)、
の、
引板、
は、
「ひきいた(引板)」の変化した語(精選版日本国語大辞典)、
で、
ヒキタの音便ヒイタの約(広辞苑)、
ともあるので、
ヒキイタ→ヒキタ→ヒイタ→ヒタ、
と転訛したもののようである。だから、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか