私選句
松尾芭蕉『奥の細道 俳諧紀行文集』『幻住庵の記・嵯峨日記』を読む。
死後の『笈日記』を除いた、
奥の細道、
野ざらし紀行、
鹿島紀行、
笈の小文、
更科紀行、
幻住庵の記
嵯峨日記、
など、紀行文、日記を中心に見たので、初期の、
古池や蛙飛びこむ水のおと、
名月や池をめぐりて夜もすがら、
といった名句もないし、晩年の、
此道や行人…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか