一乗
娑婆に須臾(しばし)も宿れるは、一乗聴くこそあはれなれ、嬉しけれ、や、人身再び受け難(がた)し、法華経に今一度、いかでか参り會はむ(梁塵秘抄)、
の、
一乗、
は、サンスクリット語、
エーカ・ヤーナeka-yāna(一つの乗り物)、
の訳語、
「一」は唯一無二の義、
「乗」は乗物、
の意、
開闡一乗法、導諸群生、令速成菩提(法華経)、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか