おらが一茶句集
小林 一茶(玉城司訳注)『一茶句集』を読む。
一茶の発句総数、
約二万、
と言われている。その中から、
千句、
を選んだ編者は、
「紀行や日記類に書き残された夥しい一茶句も、実に面白い。等類・類 想・同意・同巣の句が多いが、それもまた楽しい。そこで、恣意的な選択だと非難されても致し方ないと腹をくくって千句にしぼった。」
という(解説)。で、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか