閻浮(えんぶ)
夜ふけて長夜に至る程、洲鶴(しうかく)眠(ねぶ)りて春の水、娑婆の故(ふる)き郷(さと)に同じ、塞鴻(さいこう)なきては秋の風、閻浮(えんぶ)の昔の日に似たり(梁塵秘抄)、
の、
閻浮、
は、
「えんぶ(閻浮)」の撥音「ん」の無表記形、
で、
えぶ、
とも訓ますが、
閻浮樹(えんぶじゅ)の略、
もしくは、
閻浮提(えんぶだい)」の略…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか