四句の偈
摩耶の胎(なか)から生(むま)れ出て、寶の蓮(はちす)足をうけ、十方七度(ななたび)歩みつつ、四句の偈(げ)をぞ説(と)いたまふ(梁塵秘抄)、
十方(じっぽう)
とは、
東・西・南・北の四方、
と、
艮(うしとら=北東)、巽(たつみ=東南)、坤(ひつじさる=南西)、乾(いぬい=西北)の四隅(四維(しゆい・しい)とも)、
と、さらに、
上・下を合わせた…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか