慈氏
釈迦の月は隠れにき。慈氏の朝日はまだ遥かなり、そのほど長夜の闇(くら)きをば、法華経のみこそ照らいたまへ(梁塵秘抄)
の、
慈氏、
とは、
捨身他世、昇於天上、見慈氏尊、得三菩提(「大日本国法華経験記(1040~44)」)、
と、
慈氏尊、
とも、
正念にして慈氏菩薩を念じ奉り給ふ間(今昔物語)、
と、
慈氏菩薩、
ともいい、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか