五つの須弥
眉の間の白毫は、五つの須彌(しみ)をぞ集めたる、眼(まなこ)の間の青蓮は、四大海(しだいかい)をぞ湛へたる(梁塵秘抄)、
の、
白毫(びゃくごう)、
は、既にふれたように、
仏三十二相の一で、眉間の白毫(白い毛)は右旋して光明を発する、
といい(中島悦次校注『宇治拾遺物語』)、
眉間白毫相(みけんびゃくごうそう)、
と呼び(広辞苑)、
世閒眉閒…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか