詩化注釈

大岡信『百人一首』を読む。 本書は、ただ「百人一首」を注釈したのではなく、 「私は、この本でささやかな試みをしてみた。すなわち、通常の注釈書では「通釈」とよばれている部分に、行分けの形にした一種の現代詩訳を置いた」 ということを試みている(はじめに)。それを、 現代詩訳、 あるいは、 百人一首の和歌を「楽譜」とした、現代語 による「演奏」 と…

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