の(幅)
行秋や身に引まとふ三布(みの)蒲団(芭蕉)、
の、
三布蒲団、
は、
三幅の大きさの蒲団、
の意。
布(の)、
は、
布などの幅を測る単位、
で、
一布(一幅)は約三六センチ。標準 は敷蒲団が三布で掛蒲団は四~五布。ここは掛蒲団なのでかなり狭い、
と注記(松尾芭蕉(雲英末雄・佐藤勝明訳註)『芭蕉全句集』)がある。
の、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか