紙子

ためつけて雪見にまかるかみこ哉(芭蕉)、 の かみこ、 は、 紙子、 と当て、 和紙で作り柿渋を塗った防寒用の安価な着物。もとは律宗の僧侶が用いたもので、老人や風流人に好まれたほか、浪人の代名詞ともなった、 とある(松尾芭蕉(雲英末雄・佐藤勝明訳註)『芭蕉全句集』)。 紙衣で触れたように、 かみこ、 かみころも、 かみきぬ、 な…

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