五器一具
此こゝろ推せよ花に五器一具(芭蕉)
の、
五器一具、
は、
一組の御器で、修行僧が携行する蓋の付いた椀、
であり(松尾芭蕉(雲英末雄・佐藤勝明訳註)『芭蕉全句集』)、
支考が奥羽行脚をするに際して、風雅の旅の心得を示した餞別吟、
とあり、
「花」は風雅の象徴、
で、支考の、
酒さへ呑ば馬鹿尽し候(五月七日付去来宛書簡)、
とい…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか