まだし
五月来ば鳴きもふりなむほととぎすまだしきほどの声を聞かばや(古今和歌集)、
の、
まだしきほど、
は、
ほととぎすが本格的に鳴き始めないうちのまだ幼い声、
と注記がある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
まだし、
は、
未だし、
と当て、
まだその期に達しない、
意から、転じて、
なからまではあそばしたなるを末なんまだ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか