やつる

君しのぶ草にやつるるふるさとはまつ虫の音ぞかなしかりける(古今和歌集)、 の、 やつる、 は、 俏る、 窶る、 等々と当てる(学研全訳古語辞典)が、 忍草がはびこり荒れ果てた様子に、詠み手の女のやつれた様子を重ねる、 と注記(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)があり、ここでは、 やつるは、 荒れて、依然と変わってしまう、 という意で…

続きを読む