からに

住の江の松を秋風吹くからに声うちそふる沖つ白波(古今和歌集)、 の、 からに、 は、 ……するやいなや、 ……すると同時に、 ……する一方で、 という意味で、上の歌は、 松風の音に波の音が加わる。よく似た音の響き合い、 と注釈がある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。 からに、 は、 原因、理由を意味する助詞の「から」に格助詞の…

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