山下風

み吉野の 山下風(やまのあらし)の寒(さむ)けくにはたや今夜(こよひ)もわが独り寝(ね)む(古今和歌集) 霞(かすみ)立つ春日(かすが)の里の梅の花山下風(やまのあらし)に散りこすなゆめ(仝上) の、 山下風、 について、 万葉集では、下風をあらしと訓むことから、やまのあらし、と訓読する、 とあり(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)、古今時代は、 やました…

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