山下風
み吉野の 山下風(やまのあらし)の寒(さむ)けくにはたや今夜(こよひ)もわが独り寝(ね)む(古今和歌集)
霞(かすみ)立つ春日(かすが)の里の梅の花山下風(やまのあらし)に散りこすなゆめ(仝上)
の、
山下風、
について、
万葉集では、下風をあらしと訓むことから、やまのあらし、と訓読する、
とあり(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)、古今時代は、
やました…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか