夕暮れの籬(まがき)は山と見えななむ夜は越えじと宿りとるべく(古今和歌集)、 の、 ななむ、 は、 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」とあつらえのぞむ意の助詞「なむ」、 籬(まがき)、 は、 柴などで編んだ粗末な垣根、 とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。和名類聚抄(平安中期)に、 籬、末加岐、一云、末世、以柴作之 字鏡(平安後…

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