籬
夕暮れの籬(まがき)は山と見えななむ夜は越えじと宿りとるべく(古今和歌集)、
の、
ななむ、
は、
完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」とあつらえのぞむ意の助詞「なむ」、
籬(まがき)、
は、
柴などで編んだ粗末な垣根、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。和名類聚抄(平安中期)に、
籬、末加岐、一云、末世、以柴作之
字鏡(平安後…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか