玉匣(たまくしげ)

夕月夜(ゆふづくよ)おぼつかなきを玉くしげふたみの浦はあけてこそ見め(古今和歌集) 玉くしげ、 は、 櫛などを入れる箱、 で、 蓋にかかる枕詞、 とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。 玉櫛笥、 とも当て、 たま、 は、接頭語、歌語として使われ、 をとめらが珠篋(たまくしげ)なる玉櫛の神さびけむも妹(いも)に逢はずあれば(…

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