玉匣(たまくしげ)
夕月夜(ゆふづくよ)おぼつかなきを玉くしげふたみの浦はあけてこそ見め(古今和歌集)
玉くしげ、
は、
櫛などを入れる箱、
で、
蓋にかかる枕詞、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
玉櫛笥、
とも当て、
たま、
は、接頭語、歌語として使われ、
をとめらが珠篋(たまくしげ)なる玉櫛の神さびけむも妹(いも)に逢はずあれば(…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか