とよむ
來べきほど時すぎぬれや待ちわびて鳴くなる人をとよむる(古今和歌集)、
の、
とよむ、
は、
音や声を鳴り響かせる、
意とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
「どよむ(響)」で触れたように、今日の「どよむ」は、色葉字類抄(平安末期)に、
動、とよむ、
とあり、平安時代までは、
とよむ、
と清音で、
「どよむ」に変わったのは…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか