鵲(かささぎ)の橋
「くもゐ」で触れたように、
かささぎの雲井の橋の遠ければ渡らぬ中に行く月日哉(続古今集)、
の、
雲居の橋(くもいのはし)、
は、
雲のかなたにかかっている橋、
で、
鵲(かささぎ)の橋、
を指す。
梅田の橋をかささぎのはしとちぎりていつ迄も我とそなたは女夫(めおと)星(近松門左衛門『曾根崎心中』)、
の、
鵲(かささぎ)の橋…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか