心もしのに
淡海(あふみ)の海夕浪千鳥(ゆふなみちどり)汝(な)が鳴けば心もしのにいにしへ思(おも)ほゆ(万葉集)、
の、
心もしのに、
は、
心が萎(しを)れて、
の意とある(斎藤茂吉「万葉秀歌」)。
しの、
は、
草や藻などが風や波などになびきしなうさまをいう、
とある(精選版日本国語大辞典)ので、
心もしなうばかりに、
心もぐったりして…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか