くたに
散りぬればのちは芥(あくた)になる花を思ひ知らずもまどふてふかな(古今和歌集)
は、
芥(あくた)になる花、
に、
くたに
を詠みこんでいる(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
くたに、
は、
苦丹、
と当て、
竜胆
や
牡丹
とされる(仝上)。
卯の花の垣根ことさらにしわたして、昔おぼゆる花橘、撫子(なでしこ)、薔…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか