にがたけ

命とて露をたのむにかたければものわびしらに鳴く野辺の虫(古今和歌集) と、 たのむにかたければ、 で、 にがたけ、 を詠みこんでいる(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。当時、 はかもなき夏の草葉に命と頼む虫のはかなさ(寛平御時后宮歌合)、 と、 虫は命の糧として露を吸うと考えられていた、 とある(仝上)。 にがたけ、 は、 …

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