挂冠
誓将挂冠去(誓って将に冠を挂(か)けて去り)
覚道資無窮(覚道、無窮に資せんとす)(岑参)、
の、
挂冠(けいかん・かいかん)、
は、文字通り、
冠をぬいでかける、
意だが、
冠は官位を持つ人が被るものなので、辞職することを言う、
とある(前野直彬注解『唐詩選』)。
後漢の逢萌(ほうぼう)が辞職するとき、冠を脱いで、都の城門にかけ、家に帰ろう…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか