がてに
あしひきの山ほとときすわがごとや君に戀ひつついねがてにする(古今和歌集)、
の、
がてに、
は、
できずに、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。また、
あは雪のたまればかてにくだけつつわがもの思ひのしげきころかな(古今和歌集)、
の、
かてに、
は、
動詞「克つ」からできた連語。「こらえかねて」の意。他の動詞につくと、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか