下紐
思ふとも恋ふともあはむものなれやゆふ手もたゆくとくる下紐(古今和歌集)、
の、
とくる下紐、
は、
下紐が解けるのは、思いを寄せる相手と逢える前兆と信じられていた、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
下紐(したひも)、
は、
装束の下、肌着の上に結ぶ帯、したおび、
とあり(精選版日本国語大辞典)、
下裳(したも)などのひも…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか