ゆふつけどり

逢坂のゆふつけ鳥もわがごとく人や恋しき音(ね)のみなくらむ(古今和歌集)、 恋ひ恋ひてまれに今宵ぞあふ坂のゆふつけ鳥は鳴かずもあらなむ(仝上)、 たがみそぎゆふつけ鳥か唐衣たつたの山にをりはへて鳴く(仝上)、 の、 ゆふつけどり、 は、 諸説あるが、都の四方の関で祓いをするために用いられた、木綿をつけた鳥のことか、 とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。…

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