ゆふつけどり
逢坂のゆふつけ鳥もわがごとく人や恋しき音(ね)のみなくらむ(古今和歌集)、
恋ひ恋ひてまれに今宵ぞあふ坂のゆふつけ鳥は鳴かずもあらなむ(仝上)、
たがみそぎゆふつけ鳥か唐衣たつたの山にをりはへて鳴く(仝上)、
の、
ゆふつけどり、
は、
諸説あるが、都の四方の関で祓いをするために用いられた、木綿をつけた鳥のことか、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか