通ひ路

春霞中し通ひ路なかりせば秋來る雁は帰らざらまし(古今和歌集)、 の、 通ひ路、 は、 空と地上とをつなぐ路、 とあり(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)、 春くれば雁かへるなり白雲の道ゆきぶりにことやつてまし(仝上)、 の、 白雲の道、 と同じく、 雁の通り道、 の意である(仝上)。 住の江の岸に寄る波夜さへや夢の通ひ路人…

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