玉の緒
死ぬる命生きもやするとこころみに玉の緒ばかりあはむといはなむ(古今和歌集)、
の、
玉の緒、
は、
玉に通した緒、
で、
「短い」、「切れやすい」ことから、はかなさの象徴、
ここでは、
ほんのわずかの時間、
の意(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)とある。
玉の緒(たまのを)、
は、文字通り、
始春(はつはる)の初子(はつ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか