ふりづ(振出)

紅のふり出でつつ泣く涙には袂のみこそ色まさりけれ(古今和歌集)、 の、 ふり出づ、 は、 紅に染色するとき、よく染まるように水の中で衣を振る、声を振り絞る意の、「ふりいづ」とかける、 とあり(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)、 思い出づるときはの山のほととぎす韓紅(からくれなゐ)のふり出(で)てぞ鳴く(仝上)、 の、 ふり出(づ)、 は、…

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