天花
迸水定侵香案湿(迸水(ほうすい)定めて香案を侵(おか)して湿(うるお)い)
雨花應共石牀平(雨花(うか)は応(まさ)に石牀(せきしょう)と共に平らかなるべし)(王維・過乗如禅師蕭居士嵩丘蘭若)
の、
雨花、
は、
雨のように降る花、
の意で、
天竺の維摩居士が方丈の室で説法すると、天女が、天花をまきちらしたという、
とある(前野直彬注解『唐詩選』)…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか