鳰(にほ)の海
鳰の海や月の光のうつろへば波の花にも秋は見えけり(新古今和歌集)、
の、
鳰の海、
は、
琵琶湖の別名、
鳰の湖、
とも当て(久保田淳訳注『新古今和歌集』)、
におのみずうみ、
とも訓み、
鳰(にほ)、
ともいう(精選版日本国語大辞典・岩波古語辞典)。
鳰の海の、
は、また、
近江の国の枕詞、
でもある(仝上…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか