虚舟

乗興杳然迷出處(興に乗じては杳然として出処に迷い) 對君疑是泛虚舟(君に対して疑うらくは是れ虚舟を泛べしかと)(杜甫・題張氏隠居) の、 虚舟、 は、 人の乗っていない舟、 の意で、「荘子」山木篇に、 舟で川をわたるとき、「虚舟」がきて衝突したのでは、短気な人でも怒りようがないとあるのにもとづく、 とある(前野直彬注解『唐詩選』)。 虚舟(き…

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