虚舟
乗興杳然迷出處(興に乗じては杳然として出処に迷い)
對君疑是泛虚舟(君に対して疑うらくは是れ虚舟を泛べしかと)(杜甫・題張氏隠居)
の、
虚舟、
は、
人の乗っていない舟、
の意で、「荘子」山木篇に、
舟で川をわたるとき、「虚舟」がきて衝突したのでは、短気な人でも怒りようがないとあるのにもとづく、
とある(前野直彬注解『唐詩選』)。
虚舟(き…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか