髪衝冠
此地別燕丹(此の地 燕丹(えんたん)に別わかれしとき)
壯士髮衝冠(壮士 髪(はつ) 冠を衝けり)
昔時人已沒(昔時(せきじ) 人已に没し)
今日水猶寒(今日(こんにち) 水猶なお寒し)(駱賓王・易水送別)
の、
髪衝冠、
は、
怒髪冠(天)を衝く、
のたとえで知られる、
髪が逆立って、冠を押し上げる、
意で、
悲憤慷慨の極致に達した時の…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか