かたしき

さむしろに衣かたしき今宵もやわれを待つらむ宇治の橋姫(古今和歌集)、 の、 さむしろ、 は、歌語で、 「さ」は、「さ夜」「さ衣」などと同じ接頭語、 とあり(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)、 かたしき、 は、 衣を重ねて供寝するのではなく、一人寝で、自分の衣だけを敷く、 とある(仝上)。 「後朝(きぬぎぬ)」で触れたように、 …

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