羨魚情
坐観垂釣者(坐(そぞ)ろ釣りを垂るる者を観ては)
徒有羨魚情(徒らに魚を羨むの情有り)(孟浩然・臨洞庭上張丞相)
の、
羨魚情(せんぎょのじょう)、
は、
魚を欲しがる気持ち、
とある(前野直彬注解『唐詩選』)。
「漢書」董仲舒(とうちゅうじょ)伝に、
淵に臨んで魚を羨むば、退いて網を結ぶに如かず、
とあるのに拠る。
希望ばかりしている…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか