布帆無恙
霜落荊門江樹空(霜は荊門(けいもん)に落ちて江樹(こうじゅ)空し)
布帆無恙挂秋風(布帆(ふはん)恙無(つつがな)く 秋風に挂(か)く)
此行不爲鱸魚鱠(此の行(こう) 鱸魚(ろぎょ)の鱠(なます)の為ならず)
自愛名山入剡中(自(みずか)ら名山(めいざん)を愛して剡中(せんちゅう)に入(い)る)(李白・秋下荊門)
の、
布帆無恙(ぶよう)、
の、
布帆(ふはん…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか