劉郎(りゅうろう)
紫陌紅塵拂面來(紫陌(しはく)の紅塵(こうじん) 面を払って来(きた)る)
無人不道看花回(人の花を看て回(かえ)ると道(い)わざるは無し)
玄都觀裏桃千樹(玄都(げんと)観裏(かんり) 桃千樹)
盡是劉郎去後栽(尽(ことごと)く是れ劉郎(りゅうろう)去って後(のち)に栽(う)えしなり)(劉禹錫(りゅう うしゃく)・元和十一年自朗州至京戯贈看花諸君子)
の、
劉郎、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか