西施石
西施昔日浣紗津(西施(せいし) 昔日(せきじつ) 浣紗(かんさ)の津(しん))
石上靑苔思殺人(石上(せきじょう)の青苔(せいたい) 人を思殺(しさつ)す)
一去姑蘇不復返(一たび姑蘇(こそ)に去って復(ま)た返(かえ)らず)
岸傍桃李爲誰春(岸傍(がんぼう)の桃李(り) 誰(た)が為にか春なる)(楼穎・西施石)
の、
浣紗(かんさ)、
は、
川で紗をすすぐ、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか