しながどり
しなが鳥猪名(ゐな)野をゆけば有馬山ゆふ霧立ちぬ宿はなくして(新古今和歌集)、
の、
しなが鳥、
は、
猪名(ゐな)にかかる枕詞、
とあり、
猪名野、
は、
摂津國の枕詞、現在の兵庫県伊丹市を中心に、川西市・尼崎市にまたがる猪名川流域の地、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。この原歌は、萬葉集の、
しなが鳥猪名野を来れば有馬山…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか