伊勢の浜荻
神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に(読人しらず)
の、
伊勢の浜荻、
は、
蘆に同じとされる、
とあり(新古今和歌集)、
浜に生える荻とする説もある、
とある(仝上)。原歌は、萬葉集の、
碁檀越(ごだんおち)が伊勢の国に行ったときに、留守をしていた妻が作った歌(碁檀越徃伊勢國時留妻作歌一首)、
神風之伊勢乃濱荻折伏客宿也将為…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか