空おぼれ
さみだれは空おぼれするほととぎす時に鳴く音は人も咎めず(新古今和歌集)、
の、
空おぼれ、
は、
空とぼけること、
とあり、
さみだれの縁語、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
空おぼれ、
は、
物などいふ若きおもとの侍を、そらおぼれしてなむかくれまかりありく(源氏物語)、
と、
わざととぼけたさまをよそおうこと…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか