常陸帯

東路の道のはてなる常陸帯(ひたちおび)のかことばかりも逢はむとぞ思ふ(新古今和歌集)、 の、 常陸帯、 は、 常陸國鹿島神宮の祭礼で、男女の縁結びの占(うら)に用いられる帯、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。 かこと、 は、 帯を締めて留める金具の「かこ」と、申し訳・口実の「かこと」の掛詞、 である(仝上)。 (「常陸鹿…

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