引折(ひきをり)
ためしあればながめはそれと知りながらおぼつかなきは心なりけり(新古今和歌集)、
の、
ためし、
は、在原業平 が、女車に対して、
見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなくけふやながめくらさむ(古今集・伊勢物語・大和物語)、
と詠み入れた例をさす(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
冒頭の歌の詞書に、
前大納言隆房中将に侍りける時、右近馬場の引折(ひきを…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか