門(と)
わが上に露ぞ置くなる天の川門(と)渡る舟の櫂(かい)のしづくか(古今和歌集)、
の、
と、
は、
川や海が陸地に狭められて細くなっている所、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
と、
は、
戸、
門、
と当て、
ノミト(喉)・セト(瀬戸)・ミナト(港)のトに同じ、両側から迫っている狭い通路、また入口を狭くし、ふさいで内と外…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか