みあれ
いにしへのあふひと人は咎むともなほそのかみのけふぞ忘れぬ(実方朝臣)、
の、詞書に、
はやう物申しける女に、枯れたる葵をみあれの日つかはしける、
とある、
葵、
は、
賀茂葵、
を指し、
みあれの日、
は、
賀茂祭(陰暦四月中の酉の日)の前に神招(お)ぎの神事が行われる中の午の日、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか