しでのたおさ
いくばくの田をつくればかほととぎすしでの田長(たをさ)を朝な朝な呼ぶ(古今和歌集)、
の、
しでの田長、
の、
田長、
は、
農事を取り仕切る長、
とあり、
しで、
は、
諸説あるが不明、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。ここでは、ほととぎすの鳴き声を、
シデノタオサ、
と聞きなす。で、
シデノタオ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか