磯馴松
風吹けば波越す磯の磯馴(そなれ)松ねにあらわれて泣きぬべらなり(古今和歌集)、
の、
磯馴(そなれ)松、
は、
磯馴れ松の約、
で、
風に吹かれて幹や枝が一方に傾いた松、
とある(高田祐彦訳注『新版古今和歌集』)。
「水馴木(みなれぎ)」で触れたが、
磯馴(そなれ)、
は、
動詞「そなる(磯馴)」の連用形の名詞、
であり…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか