もろかづら
見ればまづいとどいとど涙ぞもろかづらいかに契りてかけ離れけむ(鴨長明)、
の、
もろかづら、
は、
桂の枝に賀茂葵を付けた鬘、また、賀茂葵そのものをもいう、
とあり、ここでは、
その意で形容詞「もろき」を掛ける、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
かけ離れけむ、
の、
「かけ」は「かづら」の縁語、
とあり、
源氏…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか