もろかづら

見ればまづいとどいとど涙ぞもろかづらいかに契りてかけ離れけむ(鴨長明)、 の、 もろかづら、 は、 桂の枝に賀茂葵を付けた鬘、また、賀茂葵そのものをもいう、 とあり、ここでは、 その意で形容詞「もろき」を掛ける、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。 かけ離れけむ、 の、 「かけ」は「かづら」の縁語、 とあり、 源氏…

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