もどく
永らへて生きるをいかにもどかまし憂き身のほどをよそに思はば(源師光)
の、
もどかまし、
は、
もどく、
の未然形に、
(とてもかなわぬことだが)もし……だったら……だろう、
の意の助動詞、
まし、
が付いた形で(広辞苑)、
生き永らえていることをどんなに非難することだろうか、もしつらい私の身分を他人事だとおもったならば、
と…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか